2013年06月17日

去勢ラプソディー

ボスです。
前の記事でお伝えしたとおり、6月頭にタロウは去勢手術を受けました。
先週末に抜糸を終え、普段と変わらない生活を送っています。



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今朝のタロウ



去勢する or しない・・・は、オス犬の飼い主ならほとんどの人がぶち当たる問題だと思います。
わが家でも何度も議論してきました。白熱して徹夜に近い状態になったこともありましたね。

タロウを飼い始めた当初は、成犬になる前に去勢しようと、当然のように考えていました。
当然のように・・・というのが問題で、深く考えずに、ということなんですね。



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生後3ヶ月の頃のタロウ




我々の考えの浅さを見抜いたのが動物病院のイケメン院長でした。
タロウが生後3ヶ月の頃にワクチン接種で通院した際、
去勢をどうするかという話題になり、私がノンキに「しようと思っています」と言ったところ、

「大型犬の成長は2歳くらいまで続く。
 成長に必要な(あるいは成長を止めるための)ホルモンがあるから、
 その時期が終わるまで去勢せずに待つという考え方もあるのではないか。」

ということを院長が仰ったのです。
要は、もっと勉強してから結論を出すべきということだったのだと思います。
その時から私たちの迷える道のりが始まりました。



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1歳の誕生日を迎えた頃のタロウ



去勢のメリット・デメリットの話は情報として溢れています。
私が勉強していく中で感じたのは、
例えば病気予防という「メリット」を肯定するとして、
一方で早期の去勢によってリスクが増す病気もあるのだということが、
「メリット」と同等の重みで語られない風潮に対する不信感でした。

あくまで私の感じ方ですが、
一般家庭犬の去勢の主要な目的は、犬のオス的な行動を抑制することにあり、
病気予防という「メリット」は人間の罪悪感の免除に資しているに過ぎないのではないか、
とすら思います。
いえ、確かに予防される病気もあるわけですから上の言い方はちょっとキツイですね。
でも、虫垂炎になるまえに盲腸を摘出しておきましょうというのとは次元が違うと思うわけです。

また、飼い主のいない不幸な仔犬を増やさなくて済むという「メリット」は、
保護施設にとっては絶対に切実な要請だと思うのですが、
室内犬としてしっかり管理されている飼い犬には当たらない「メリット」だと思います。
まあ、何らかの原因で迷い犬になってしまう場合もありますから、
その「メリット」をまったく無視できるわけではないですが・・・。


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グダグダ言っておりますが、結局、タロウは先日、1歳9ヶ月で去勢手術を受けました。
少し遅い部類に入るでしょうか。
この時期になった理由は、飼い主の間でなかなか意見が一致しなかった、ということもありますし、
成長に関係するホルモンの役割が一応落ち着く時期に入ったということもあります。

私の去勢に対する考えは約一年間、迷走に迷走を重ねました。
オス的な行動(マーキングや雌犬への執着など)は訓練で抑制できるのではないか、
だから去勢しないで訓練を頑張ろう、
そのように張り切っていた時期もありました。
訓練はある程度は成功しつつありましたが、
限界も感じていましたし挫折も繰り返していました。

オス的な行動を抑制しようとすると、どうしても叱る回数が増えることになります。
一方、犬にとっては、自然な行動を理不尽に叱られている気分になっているかも知れません。
いずれにせよ、叱ってしつけるのは飼い主と犬の信頼関係を損ねますし、
両者にとってストレスになります。
また、タロウの成長につれ、雄犬同士の緊張関係についても気になり始めていました。

それらのストレスからの解放というのが、私が去勢に期待する一番の点であると言えます。
私の弱さ・エゴ・飼い主としてのスキルの低さであると言われれば否定はできません。
また、オス的な行動の抑制が目的だとすると、時期がやや遅いとも言えますから、
「今」である必然性は薄いのかも知れません。



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ブログ記事を書いていると足下に寄ってくるタロウ・・・


実は、飼い主2人が同じ考えを持っているかというとそうではありません。
「けん」さんは手術当日の朝に、タロウに向かって
「うまく逃げるんだよ・・・」ってこっそり耳打ちしてましたから(-_-)・・・。
穏やかな性格であるタロウに去勢は必要ないというのが彼の考えなんだと思います。
それもうなずけるんですがね・・・。


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箱入り息子・タロウ


犬と一緒にどんな生活を送りたいかによって、飼い主の出す結論は違ってくるのだと思います。
環境によっても異なってくるでしょう。
早いうちに去勢するのも、未去勢で育てるのも、飼い主の信念次第だと思います。
「信念」は言葉が重すぎるかな。でも「趣味」だと軽いと思うし・・・。
私自身、どうせ去勢するなら(リスクを知った上でもなお)
成犬になる前にしてしまった方が良かったかも、などと思い返すことも、正直言ってあるのです。
ある程度の期間、未去勢の成犬と一緒に暮らしてみたので、
どちらの立場も分かるような気がしています・・・なんっつって生意気な〜。飼い主初心者のくせに!


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posted by ボス at 18:46| 東京 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | たまとりものがたり (去勢関連) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
う〜ん・・・去勢手術は判断が難しいですよね。しかーし、我が娘は一才になる前に女を捨てました。正確には捨てさせたのですが。
先代犬はずっと女でいたので、シーズンの時の散歩は気を使って他の犬と会わない様に時間をずらしたり、オムツをしたりで。  幸いにもオムツも嫌がらないでいてくれたので、大きな不便は感じませんでした。が、震災の時はまさにシーズンでした。 緊急地震速報が鳴る度にシャカシャカと音を立てて外に出ました。

計画停電はありました。でも、もし避難しなくてはならなかったら・・・

桃の子供を望まなかったわけではありませんが、あの時の不安は残ったままなので次の仔を迎えた時は手術をしようと最初から決めていました。
震災が無かったら、何も考えないで自然のままでいようと思っていたかもしれませんね。
Posted by すももママ at 2013年06月17日 23:18
> すももママ さん

なるほど〜〜。非常時についての視点は頭にありませんでした。
避難生活のことを想像すると・・・そうですね、確かに。

記事とは別の角度の話になりますが、
ペットの災害対策のことも真剣に考えておかなければなぁと、
すももママさんのコメントを読んで考えさせられました。
ありがとうございます +。:.゚ヽ(*´∀)ノ゚.:。+゚ァリガトゥ
Posted by ボス at 2013年06月17日 23:50
去勢って難しいですね
聞くところによると男性が飼い主の場合雄犬の去勢に対する抵抗がずっと大きいそうですね
うちはCocoが家に来た時にはもうすでに避妊手術済みだったので考えることなく過ごしていますけど 去勢&避妊して当然という風潮はこちらではものすごく勢いを持っているので少し怖い気がするし抵抗感があります
実家の柴は去勢していないみたいだしする気はないみたいです(笑)
人それぞれ価値観があるし ものの見方は違うものなので自分たちが納得し(それでも悩むかもしれないけど...)いろいろなものを抱えて犬と一緒に学びながら紆余曲折しつつも進んで行くしかないのかもしれないですね〜
Posted by JPNSFO at 2013年06月18日 15:51
> JPNSFO さん

学びながら進む・・・おっしゃるとおりです。
疑わずに受け入れることは、何につけても怖いなと思います。
多様な考えを認め合いつつ自分の考えを持てるのが一番だなと思います。
Posted by ボス at 2013年06月18日 20:44
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